10万5千世帯をつないだ「つながりの輪」-姫路の女性が1年半かけて制作

イーグレひめじで展示されている「つながりのある風景」。

イーグレひめじで展示されている「つながりのある風景」。

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 イーグレひめじ(姫路市本町)で11月14日から、兵庫県中播磨版ハローページに掲載されている姫路市の世帯を一軒ずつ切り取り、リング状にしてつなげた作品「つながりの輪」が展示されている。

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 同作品は、「さをり工房ゆう」(姫路市手柄)に務めながらファイバーアートの制作活動を続ける野村倫子さんが「姫路市を軸にした、人と人とのつながり」をテーマに手がけたもの。野村さんは「この街のつながりの深さに驚き、突き動かされて電話帳をつなぎ始めた。全世帯をつなぎ合わせるのに約1年半かかった」と話す。

 1983年姫路市生まれの野村さんは、大学在学中にファイバーアートの制作を始める。以来、古書やレシート、世界地図など紙を素材にして織り上げた衣服シリーズや、家族や地域などの身の回りのつながりをテーマにした作品を中心に制作している。

 会場にはそのほか、「もっとつながりを広げよう」(野村さん)と市内各地でワークショップを開きながら制作した「つながりのある風景」も展示。「子どもからお年寄りまで、たくさんの人に協力してもらい小さな街を作った。普段かかわることのない人たちと作品を通して会話できたことに大きな意味を感じている」と野村さん。「今後も自身を取り巻く環境について考えながら作品を制作していきたい」とも。

 展示時間は10時~18時。今月23日まで。

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