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姫路のギャラリー「とーく」が25周年-ゆかりの人々集まり祝福

25周年を祝い駆けつけた来場客ら。ギャラリー「とーく」(姫路市平野町)で。写真中央でグラスを手にする女性が大橋ひろみさん。7月28日

25周年を祝い駆けつけた来場客ら。ギャラリー「とーく」(姫路市平野町)で。写真中央でグラスを手にする女性が大橋ひろみさん。7月28日

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 姫路のギャラリー「とーく」(姫路市平野町)で7月28日、同ギャラリーの開設25周年を祝うイベントが行われた。

「デジタルライブペインティング」披露も

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 大分県日田市出身の大橋ひろ美さんが営む同ギャラリー。東京で就職した大橋さんは結婚を機に姫路へ移り、1988(昭和63)年3月、同ギャラリーの前身となる文化教室を開いた。ギャラリーへの模様替えは1993年。以来20年にわたり、国内外の布製品をはじめ、陶器や木工品などの工芸品を紹介してきた。

 2000年ごろからは、ラオスなどアジア各国原産の手織り布に着目。現地でのフィールドワークなどを通じて造詣を深め、2008年には著書「アジアの布を纏(まと)う」(アートダイジェスト刊)も出版した。現在は、沖縄・奄美産の「芭蕉布(ばしょうふ)」など国内の布にもフィールドを広げている。

 「思い出深い出来事の一つとして挙げられるのは、日本在住のラオス人女性で同国の女性支援活動に携わってきたチャンタソン・インタヴォンさんとの出会い」と大橋さん。「チャンタソンさんの著書『ラオスの布を楽しむ』(同)に現地の衣服をまとうモデルとして参画(2007年)できたことは励みにもなり、人生がより良い方向へ変わるきっかけにもなった」と振り返る。

 当日は7つのプログラムを展開。25年間を振り返るスライドが流れる中、ギターの生演奏や独唱、中国茶席などを楽しみながら25周年を祝い、談笑する来場客の姿が見られた。昼にはチャンタソンさんも駆け付け、得意のラオス料理を手作りで提供。夜には現代美術作家・山口謙二さんがアートライブ「デジタルライブペインティング」を披露し、山口さんがパソコン上に即興で描く絵をプロジェクターで向かいのビル壁面に投影・鑑賞した。

 「あっという間の25年。お付き合いしてもらった方々に感謝したい」と大橋さん。「『とーく』とは英語で『話す』の意。ギャラリーはこれからも、対話・会話を通じて人と人との出会いを提供できる場としてあり続けたい」と話す。

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