国の文化審議会は5月22日、姫路市安富町皆河の「旧古井家住宅」(重要文化財)を国宝(建造物)に指定するよう文部科学相に答申した。神戸市北区の「箱木家住宅主屋」とともに、民家としては全国初の国宝指定となる見通し。
旧古井家住宅は、林田川西側の高台に建つ民家で、室町時代中後期の15世紀に建てられた国内最古級の民家建築とされる。近年の年代測定や建築部材の調査によって建築年代が確認され、中世民家の特徴を色濃く残す建造物として評価された。
今回の答申が官報告示されれば、市内の国宝(建造物)指定は1951(昭和26)年の姫路城大天守など以来となり、市内では6件目となる。
旧古井家住宅は「千年家」「無災の千年家」とも呼ばれ、地域で長く守り継がれてきた。床下には「亀石」と呼ばれる大石があり、地域では厄よけの象徴として伝えられている。
姫路市教育委員会文化財課は「地域で守り継がれてきた歴史があり、多くの人に受け継がれてきた建物だと思う。姫路市は姫路城の印象が強いが、新たな国宝が加わることで、地域の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と話す。