姫路の動物園に顔が出しづらい「顔出し看板」-職員手製、人気ゾウ「姫子」の帰り待つ

不在が続くアジアゾウ「姫子」の飼育舎前に立つ「顔出し看板」。姫路市立動物園(姫路市本町)で。7月9日

不在が続くアジアゾウ「姫子」の飼育舎前に立つ「顔出し看板」。姫路市立動物園(姫路市本町)で。7月9日

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 繁殖を目的とする一時移動でゾウ「姫子」の不在が続く姫路市立動物園(姫路市本町、TEL 079-284-3636)で現在、飼育舎前に職員が設置した姫子の「顔出し看板」が人気者の帰りを待ちわびている。

「なに写してんのよぉー」

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 姫子はアジアゾウの雌で36歳(推定)。約20年にわたり同園が飼育してきた。同園では今年6月、ベビー誕生の期待をかけ姫子の飼育を神戸市立王子動物園(神戸市灘区)に委託。姫子は現在、同じく雄のマック(推定20歳)と神戸での同居生活に入っていることから、姫路では来年3月にかけゾウの不在が続く。

 不在を受け姫路では7月7日から、ゾウ飼育舎を来園客に開放。来園客は寝室と運動場に立ち入って、姫子の写真や生活の痕跡、移送に使った「おり」などを見学できる。運動場脇には記念撮影用の「顔出し看板」も設置。自由に使える。

 「以前から園内にある。絵が得意な職員の手製」と同園が説明する看板は、ふんを排せつする姫子の後ろ姿を描いたもの。尻と、尻から落下するふんにあたる場所に丸い穴2つをくりぬいてある。穴から顔を出すことで、2人までが記念撮影を楽しめる趣向。板面には「何写してんのよぉー」と渋い顔で問いただす姫子のセリフも入る。

 一風変わったデザインに来園客の山本翔瑠さん(大阪市東淀川区在住)は「少しばかり顔を出しづらい感はあるが面白い。ネタになる」と喜び、妻の沙瞳美さんと長男の虎瑠沙くんを被写体に記念撮影を楽しんでいた。

 開園時間は9時~17時。入園料は、大人=200円、子ども(5歳~中学3年生)=30円、4歳以下無料。ゾウ飼育舎の開放は9月末までで、寝室は毎日、運動場は日曜(13時~14時)のみ見学できる。

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