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姫路駅地下の元祖・明石焼き風たこ焼き店「タコピア」が移転へ

タコピアの「明石焼き風たこ焼き」(390円)と「イカ焼き」(200円)

タコピアの「明石焼き風たこ焼き」(390円)と「イカ焼き」(200円)

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 ソースとだしで食べる「明石焼き風たこ焼き」を提供する「タコピア」(姫路市駅前町)は2月13日で、移転準備に伴いいったん営業を終了する。

ソースとだしで食べる姫路駅地下のたこ焼き

 安くてうまいと人気を集める姫路駅地下のたこ焼きは、1959(昭和34)年に「姫路駅デパート」の地下フードコートに登場した。当時の価格は1人前(10個)=40円。ソースで食べるスタイルでもだしに付けて食べる明石焼きのスタイルでもどちらでも食べられるようにと両方を用意していたが、いつからとなく「ソースにつけてだしにもつける」という独特な食べ方が定着し、姫路名物として半世紀にわたり多くの人に愛され続けてきた。

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 50年前から務めているという店長の松本恵美子さんは「昔から姫路に出てきたら地下のたこ焼き食べて御座候を買って帰るのが定番だった。他にもメニューはあるがたこ焼きが1番人気で、1日3,000食出るうちの1,000食以上がたこ焼き。週末は1,800食以上出ていた。インスタントのものは一切使用せず、自分たちでだしを取るという昔のままのやり方が多くの人に愛された理由では」と振り返る。

 タコピアは、現在市が進めているJR姫路駅北駅前広場の整備に伴い3月3日にリニューアルオープンする商業施設「フェスタ」(駅前町)に移転を予定する。しかし、広さの関係でメニュー全てを再開することができず、最も人気があったたこ焼き(390円)とイカ焼き(200円)以外のメニューは今回でいったん終了となる。

 終了となるメニューは、「そば焼き」「うどん焼き」「お好み焼き」(以上340円)、「カレーライス」「玉子どんぶり」(以上400円)、「親子どんぶり」「おでん定食」(以上500円)など。

 松本さんは「2~3年後に予定されている新駅ビルができたらまたたこ焼きやイカ焼き以外のメニューも復活させたい。今までずっと一緒に過ごしてきたスタッフと別れるのは辛いが、また再会できるよう長年使ってきた鉄板も保管しておく」と話す。

 小さいころからタコピアを利用しているグルメブロガーの殿こと山中英暉さん(姫路市在住)は「姫路駅地下のメニューは姫路の文化。また昔のようにおばちゃんとふれあいながら食べられるフードコートを復活させてほしい」とエールを送る。