姫路のギャラリー「ギャラリーとーく」（姫路市平野町、TEL 079-288-4037）で現在、とんぼ玉作家・春木弘さんの作品展「Ko Haruki Glass Works 2009」が開催されている。

　春木さんは、1999年にとんぼ玉に出会い創作活動を始める。2000年に初の個展を開催。以来、大阪を中心に全国各地で毎年開催している。2001年にはGlass works Triennale」に入選。2005年に神戸とんぼ玉ミュージアムで作品を常設展示する。

　春木さんは「陶芸や木工にも興味があったが、全工程が一人でできることと、卓上バーナーがあればすぐに始められる手軽さが魅力で始めた。やっていくうちにとんぼ玉の奥深さにに気付き、作家として本格的に活動する事を決めた」と振り返る。

　会場には、花やクラゲをモチーフにしたものなど春木さんの作品約150点を展示。価格帯は5千円～3万円。中でも「星や大地が誕生する素となる物をイメージして作った」という「始まり」は、春木さんの代表作として知られ、メディアにも取り上げられた。

　「一つの作品を完成させるまでに何度も試作を重ねる。何度も失敗を繰り返す中でほんの少しだけ新しい発見があって、それがまた次の制作に生かされていく」とし、「テクスチャ（表面の質感や手触り）にこだわったとんぼ玉の世界を楽しいでもらえば」と話す。

　開催時間は10時～18時（最終日は16時まで）。9月29日まで。