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姫路・旧城下町に新たなにぎわいを-「織町舎」の活動続く

姫路文学館近くのレンタルスペース「Shi-ro&しろ」(姫路市鷹匠町)で開催された「かべ塗りワークショップ」の様子。主催は同所を運営するグループ「織町舎」。3月20日

姫路文学館近くのレンタルスペース「Shi-ro&しろ」(姫路市鷹匠町)で開催された「かべ塗りワークショップ」の様子。主催は同所を運営するグループ「織町舎」。3月20日

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 姫路文学館近くのレンタルスペース「Shi-ro&しろ」(姫路市鷹匠町)で3月20日、親子を対象に左官作業が体験できるイベント「かべ塗りワークショップ」が開かれた。主催は同所を運営するグループ「織町舎」。

子どもを中心に約25人が参加

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 町家や古民家の再生などを通じて「まち」や「ムラ」の再活性化を図ろうと活動する同グループ。同所は、同グループが取り組むプロジェクトの一つ「ひめじRe-店舗計画」の一環として企画したもので、オープンは2011年9月。旧城下町時代からの町家が残る姫路城西側の一角で集合住宅を改修し、1時間から借りられるレンタルスペースとして運営している。

 ワークショップには、約25人が参加。ワークショップで使う壁材は、ケイ藻土系の仕上げ塗材を取り寄せて提供した。「ケイ藻土は自然由来の壁材として人気がある。古民家などの再生でもよく使う」と同グループのメンバーで1級建築士の浦篤志さん。「今回取り寄せた製品はケイ藻土の含有率が高い反面、塗りにくいという欠点もある。DIYでのリフォームなどを計画するときの参考にしてもらえれば」と説明しながら参加者らの指導にあたった。

 同所では、3月31日にもイベントを企画。「shi-roの発表会」と題し、同所で各種教室を主宰する講師ら6人を招いて体験教室やセミナーを開いてもらう。同時に、無農薬野菜やハンドクラフト雑貨の即売会も実施。コーヒーやハンバーガーなどを提供するカフェコーナーも開設する予定。

 「ワークショップや発表会が、旧城下町の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と浦さん。同所周辺の町家を小規模なカフェや雑貨店といった「こみせ」として再生。にぎわいを創出しようと同グループが推進する「こみせまちプロジェクト」の活性化にも触れ、「同所の運営やイベントの開催は、広報活動としての側面もある。『こみせ』を開きたい人や、『こみせ』に所有物件を提供してくれる人の増加にもつなげたい」と意気込む。

 発表会の開催時間は9時~16時。

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