「姫路ゆかたまつり」が6月22日～24日、旧姫路城下町の通称「内町（うちまち）」一帯を会場に開催され、多くの人出でにぎわいを見せた。

多くの市民や観光客が浴衣姿で訪れる

　「ゆかたまつり」は姫路を代表する祭りの一つ。旧藩時代の庶民が長壁神社（姫路市立町）の例祭に浴衣姿で参拝したことが起源とされ、現在も多くの市民や観光客が浴衣姿で訪れる。

　例年は雨に降られることが多い同祭も、今年は期間を通じ梅雨の晴れ間に恵まれ人出は多め。同神社を中心に一般車両の通行規制が敷かれ約720の露店が軒を並べる内町を、約20万7000人（姫路市発表）の市民や観光客が思い思いに、そぞろ歩きを楽しむ様子が見られた。

　祭最終日の24日には、姫路城大手門前の「家老屋敷跡公園」（本町）を会場に大手スーパー「イオン」（千葉市美浜区）の主催で「ゆかたテレビCM撮影会」が開催され、浴衣姿の参加者ら約200組が同社の浴衣キャンペーンソング「あなたに」を曲目に歌声を披露。収録した映像の一部が同社のテレビCMに採用・放映されるチャンスとあって人気を集めた。

　「この日のために浴衣を買ってもらった」と参加者の石井向日葵ちゃん・蘭々ちゃん姉妹（姫路市在住）。母親と共に会場を訪れ姫路城大天守修理見学施設「天空の白鷺（しらさぎ）」をバックにステージへ上がり、はにかみながらキャンペーンソングを歌う様子に観客から大きな拍手が送られた。

　このほか市内では26日～28日、大覚寺（網干区興浜）で「三宝荒神ゆかたまつり」も開催され、市内で最も早い盆踊りが奉納される。