姫路・家島の海水浴場「清水の浜海水浴場」(姫路市家島町)で6月24日、市内のトップを切り海開き神事が執り行われ、参列した関係者らが本格的な海水浴シーズンを前に海の安全を願った。主催は家島観光事業組合。
播磨灘に浮かぶ家島諸島のうち家島本島・宮地区に位置する同海水浴場。幅約150メートルと小規模ながら清掃や砂入れといった砂浜の整備に関係者らが協力し、遊泳区域の表示とクラゲなどの侵入防止を兼ねるオイルフェンスを設置することで海水浴客の安全にも配慮。シーズン中約1万5000人の海水浴客を見込む。
当日は、地元観光商工関係者や自治会長らが集まり頭を垂れる中、家島神社・高島俊紀宮司が海の安全を願う祝詞を奏上。砂浜に切幣(きりぬさ)をまき清めるなど神事を執り行い、参加者らの玉串奉奠(てん)で無事に神事を終えた。
神事を終えた海水浴場では、地元小学生らが早速集まり水しぶきを上げる様子が見られ、播磨灘に海水浴シーズンの到来を告げた。
「子ども連れのファミリーが安心して利用できる環境を整えている」と岡部賀胤組合長。「海水浴客に限らず、この夏も多くの観光客が家島を訪れてくれることを願う」と来島を呼び掛ける。
同海水浴場のほか市内の海水浴場は、7月にかけて続々と海開きを予定する。坊勢(家島町)と的形(的形町)が7月1日、立ノ浜と青井の浜(以上家島町)、白浜(白浜町)が同2日など。