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姫路・御立交通公園の「貴婦人」に解説板-展示SLの歴史知ってほしいと寄贈

除幕式の様子。「御立公園」(旧御立交通公園、姫路市御立西4)に展示されているSL・C57形5号機前で。2月27日

除幕式の様子。「御立公園」(旧御立交通公園、姫路市御立西4)に展示されているSL・C57形5号機前で。2月27日

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 姫路市が手掛ける「御立公園」(姫路市御立西4)のリニューアルに合わせ、2月27日、園内で展示している旧国鉄のSL・C57形の来歴などを解説する看板が取り付けられた。

活躍当時の写真も

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 同園の開設は1975(昭和50)年。社会問題化していた交通事故の急増を背景に、子どもたちが交通ルールを学べる「御立交通公園」として姫路市が整備した。昭和末期には、バイキング船やバッテリーカー、貸し自転車などの有料遊具やゲームコーナーを備える売店などを導入。小規模遊園地としても親しまれてきたが、遊具の老朽化もあって2011年に営業を停止。現在は、家族連れなどが市の木・クスノキが植えられた林間を利用してくつろぐことができる緑の公園としてリニューアルが進む。

 園内の一角にあるSLは、旧国鉄所有のC57形5号機。同形式は姿の美しさから「貴婦人」の愛称でも知られる。1937(昭和12)年に川崎車輛(現在の川崎重工業)兵庫工場(神戸市兵庫区)が製造。1942(昭和17)年に姫路機関区へ配属になった。引退直前の1972(昭和47)年ごろには播但線で活躍。鉄道ファンが向けるカメラに格好の題材を提供し、多数の写真や動画が残る。引退後は、公園の整備に合わせて姫路市が借り受け保存会の協力の下、展示を続けてきた。

 取り付けられた看板は、幅90センチ、奥行き60センチ。ステンレスとアルミを組み合わせた版面には同SLの主要諸元や来歴を活躍当時の写真と共にシルクスクリーンで印刷する。SL展示施設の建て替えなどリニューアル第1期工事完成を前に姫路白鳥ライオンズクラブが寄贈。27日に執り行われた除幕式には、同クラブの米田和美会長らが出席するとともに姫路市から感謝状を受け取った。

 見学は自由。同公園の全面リニューアルは2016年3月を予定する。

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