姫路にくし揚げ天ぷら店-広島の老舗の味を受け継ぎ開店、人気に

店内には中日ドラゴンズの小田幸平さんや中村紀洋さん、福留孝介さんから贈られたバットやユニフォーム、IKKOさんからのメッセージなどが飾られている。

店内には中日ドラゴンズの小田幸平さんや中村紀洋さん、福留孝介さんから贈られたバットやユニフォーム、IKKOさんからのメッセージなどが飾られている。

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 姫路駅近くに5月20日にオープンしたくし揚げ天ぷら店「HAGI」(姫路市西駅前町、TEL 079-287-0117)が人気を集めている。経営はリアルトラスト(北条)。

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 同店は、広島で40年続く老舗くし揚げ店「萩」(広島市中区)から初ののれん分け店として姫路にオープンしたもの。広島ではプロ野球選手がよく利用する名店として知られることもあり、店内にはプロ野球選手から開店祝いで贈られたバットやグローブなどを飾る。店舗面積は約25坪で、席数はテーブル12席、カウンター6席、座敷10席。

 各テーブルに特製の茶釜を設置した同店は、自分で揚げて食べるのが特徴。自分のペースでゆっくりと揚げたてのくし揚げが楽しめることから、オープン以来多くの利用客でにぎわっている。

 中日ドラゴンズの小田幸平選手と高校の同級生という同店オーナーの椎田隼人さん。小田さんに誘われて初めて食べた広島店のくし揚げに衝撃を受け、その後何度も通うほどのファンになったという。

 同店の開業のきっかけは、広島店を一人で切り盛りしている丸尾啓子さん(73)が「あと何年できるか分からない」と話したこと。椎田さんが、のれん分けとして姫路に同名店を出店したいと申し出たが、「誰にでもできるものではない」(丸尾さん)と断られた。その後も出店の許可を得るため毎週広島に通って説得を続けた椎田さん。約1年後にようやく熱意を認めてもらい出店の許可を得たという。

 椎田さんは「今までおいしいものはたくさん食べてきたが、これほどおいしい天ぷらは初めてだった。おかあさんの味を失いたくなかったし、姫路の人たちにも食べてもらいたかったので、許可を得るために何度も広島に通った」と振り返る。

 メニューは、車エビ、アナゴ、ヒレ肉、大葉雲丹巻きなど26本のくしに饅頭、アイスクリームなどデザートのくしが4本が付く「天婦羅コース」(4,800円)。そのほか、追加メニューとして約30種類のくしメニューや、海の幸サラダ(500円)、甘い冷やしトマト(350円)、こだわり玉子ご飯(400円)、お茶漬け(500円)などの一品料理も用意する。

 店長の寶大輔さんは「秘伝の油に秘伝の衣を使って揚げる天ぷらはあっさりしていて何本でも食べられる。女性客でも30本は食べている」と話す。

 営業時間は17時30分~23時30分。

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