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ワーゲンバス「あんまき号」姫路に登場 -ソーシャルメディアで話題に

姫路・アメリカ村で営業中のワーゲンバス「あんまき号」。1961年製のワーゲンバス(写真左)を所有する山田洋介(姫路市大津区)さんは、ソーシャルメディアで営業を知り応援に駆けつけた。

姫路・アメリカ村で営業中のワーゲンバス「あんまき号」。1961年製のワーゲンバス(写真左)を所有する山田洋介(姫路市大津区)さんは、ソーシャルメディアで営業を知り応援に駆けつけた。

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 砥峰高原(神崎郡神河町)の名物「あんまき」を販売するワーゲンバスが22日、姫路・アメリカ村(姫路市飾磨区)の書店「Begin」駐車場で営業、買い物客の人気を呼んだ。

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 「あんまき」は、小麦粉と卵による小判型の生地で小豆あんを巻き込んだ和菓子。愛知県知立市の名物として知られるが、「姫路ではなじみが薄い。マッサージ機と間違えられることもしばしば」と、店主の畠山尚志(神崎郡神河町)さん。ワーゲンバスはフォルクスワーゲン社(ドイツ)による商用車の愛称で1963年製。特徴的なスタイルを持つが、すでに生産終了となったモデル。

 畠山さんは2003年に「あんまき」の販売を開始。店舗用に改造したワーゲンバスによる販売は2007年から。同高原で週末を中心に営業するほか、各地の祭やイベントにも出張し営業。

 「映画『ノルウェイの森』のロケ地を巡る観光客の増加もあり同高原での営業が定着。『あんまき』は名物として認められつつある」と、畠山さん。しかし東日本大震災以降は出張を予定していた祭やイベントの相次ぐ中止により少なからぬ打撃を受けたという。

 そんな畠山さんを助けたのはインターネット上のソーシャルメディアで知り合った友人。「2010年に始めたツイッターやフェイスブックで知り合った複数の友人から、イベントへの招待や事業所前での営業スペース提供があった」と、畠山さん。今回の営業も「Begin」を運営するサムシング日栄(姫路市飾磨区)の溝内裕文取締役との縁で実現。ソーシャルメディアで営業を知ったという友人や買い物客が次々に訪れ、予定の21時を待たず「あんまき」は完売。

 「ソーシャルメディアで得た『縁』を大切に『あんまき』の輪を広げたい。姫路での営業機会を増やすこともその一つ。大震災の復興支援もできるだけのことを」と意気込みを見せる。

 畠山さんのワーゲンバス「あんまき号」は、25日に加西市の西村書店(北条町横尾)で営業。ほか各地へも出張し営業するが、6月22~24日の「姫路ゆかたまつり」などワーゲンバスによる販売を行わない営業もあるので注意が必要。詳しくはフェイスブックページ「あんまきの部屋」で確認できる。

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