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姫路の神社に大蛇現る-「会心の作」、体長25メートルの大えと飾り

加茂神社(姫路市安富町安志)の神殿前に奉納された巳(み)年の「大えと飾り」。体長は25メートル

加茂神社(姫路市安富町安志)の神殿前に奉納された巳(み)年の「大えと飾り」。体長は25メートル

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 姫路・安富の「加茂神社」(姫路市安富町安志、TEL 0790-66-3180、通称安志稲荷)に奉納された巳(み)年の「大えと飾り」が参拝客らの注目を集めている。

今年の大えとは体長25メートルのヘビ

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 大えとは、十二支をモチーフに年変わりで製作する同神社名物の飾り物で、毎年12月に奉納。翌年の3月にかけて飾る習わし。1977(昭和52)年の正月にあわせ初めて奉納して以来、今年で37年目。社殿前と参道入口に2体を飾る。

 今年の大えとはヘビ。巳年にちなみ地元の工務店が約1カ月かけて作った。社殿前の1体は、体長25メートルで胴回り3メートル、重さ約2.5 トン。材料の稲穂は酒造好適米の「夢錦」で、参道入口に飾る1体と合わせて約10アールの水田で栽培、収穫したものを使う。

 「今年の大えとは会心の作」と同神社宮司の春名正人さん。「特に社殿前の1体はヘビの特徴をよくつかみ、くねり具合や表情もリアル」と説明。正月の3が日には合わせて約6万人の初詣客を迎え注目を集めたという。取材日の9日にも参拝客は途切れず、ヘビが苦手な参拝客の中には尻込みしたり泣き出す子どもの姿があったものの、参拝後には大えとを背景に記念撮影するなど、新春の残り香を楽しむ様子が見られた。

 大えとの飾り付けは3月まで。解体後の稲穂は家畜の飼料などに使う。

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