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姫路・山陽百貨店に「中村藤吉本店」-160年続く京都・宇治の老舗茶店

姫路店販売スタッフは「近くに販売しているところはなく、京都では1、2時間お待ちいただくことも。大阪店まで買いに行かれた方が来店してくれる」と話す。

姫路店販売スタッフは「近くに販売しているところはなく、京都では1、2時間お待ちいただくことも。大阪店まで買いに行かれた方が来店してくれる」と話す。

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 姫路・山陽百貨店地下1階に「中村藤吉本店 姫路店」がオープンして1カ月が過ぎた。

オリジナルの「中村茶」は7種類の茶葉を独自のブレンド。

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 古文書「永大日記」によると、中村藤吉本店は初代中村藤吉が宇治御物茶師・星野宗以の下で修行し、1854(安政元)年、宇治の地に茶商「中村藤吉(屋号 まると)」を開業。勝海舟から贈られた「茶煙永日香」を家訓に掲げ、茶業一筋で営んできた。

 創業以来、煎茶は煎茶らしく、玉露は玉露らしくそれぞれのお茶が持つ味わいを追い求めてきた。天皇への御茶献上や茶道家元から茶銘を授かるなど、150年以上にわたり伝統に創意を重ねた銘茶とされている。

 オリジナルの「中村茶」は7種類の茶葉を独自のブレンドで仕上げ、製法は門外不出として継承。冷水から熱湯まで、入れるお湯の温度により異なる風味が出るという。夏場に人気を集めるという生茶ゼリーは、喉越しのいいあっさりした抹茶と、香ばしさのあるほうじ茶の2種類。姫路店では、オープン後1週間は午前中のうちに完売。現在でも当日分は全て完売という。

 季節限定で水出し煎茶も販売している。冷水で出した時に、まったりとしたうま味とコク、じわりと広がる甘味に、程よい苦渋味がバランスよくでるように独自の配合と製法で仕上げた。

 姫路店販売スタッフは「近くに販売しているところはなく、京都では1、2時間お待ちいただくことも。大阪店まで買いに行かれた方が来店してくれる」と話す。

 営業時間は10時~19時30分。

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