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姫路の企業、伊勢丹とスニーカー開発-大喜皮革・塩谷工業

一点ずつ手作業で加工した新素材「タンナーコットン」を使用。

一点ずつ手作業で加工した新素材「タンナーコットン」を使用。

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 老舗タンナー「大喜皮革(姫路市花田町)とスポーツシューズなどの製造販売を手掛ける「塩谷工業(飾磨区恵美酒)が伊勢丹と協業して開発したスニーカーが今月から、伊勢丹新宿店(東京都新宿区)で販売されている。

新素材でシューズを開発

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 昨年秋に立ち上げられた伊勢丹オリジナルブランド「ナンバートゥエンティワン・ザ・ブリス(ブリス)はオフタイムのシューズを提案。世界で通用する日本の良さをあらためて伝え、新しい価値として再認識してもらう全館的取り組み「ジャパンセンスィズ」の一環で協業が実現した。

 日本最古のタンナーといわれる大喜皮革は1861年創業。同社の革なめし職人が素材を布に置き換え、皮革の製造過程を応用し、一点ずつ手作業で加工した新素材「タンナーコットン」を使用。シューズの製造は世界的スポーツブランドを手掛ける塩谷工業が担当。「革のしなやかさ、高級感、コットンの軽さ、機能性を併せ持つスニーカーに仕上がった」と大垣浩之社長。スポーツ用のインソールを入れ、歩きやすさや履き心地を追求したという。型押しの異なる5種類で展開。

 「縮小傾向にある皮革なめし業界。これまでの慣例に従ったやり方だけでは生き残れないという危機感から、新素材タンナーコットンを開発した。よりしなやかでストレッチ性や光沢感のある風合いに改良し、バッグや靴などのグッズだけでなく、衣料アパレル分野やインテリアメーカーへの提案も本格的に進める」と今後の展望を話す。

価格は16,200円。

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