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姫路駅前広場で天体観測会-今年限りの「星あかり」

姫路城眺望デッキの整備予定地で開かれた「くつろぎ星あかり」の様子。写真後ろにはJR姫路駅が見える。建設中の建物は「新駅ビル」(仮称=JR姫路駅NKビル)

姫路城眺望デッキの整備予定地で開かれた「くつろぎ星あかり」の様子。写真後ろにはJR姫路駅が見える。建設中の建物は「新駅ビル」(仮称=JR姫路駅NKビル)

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 姫路駅前で整備中の北駅前広場予定地で8月4日、「第63回姫路お城まつり」の開催に合わせ天体観測会「くつろぎ星あかり」が開催され、約350人が参加した。

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 NPO法人スローソサエティ協会(姫路市岩端町)のメンバーらによる実行委員会が中心となり開催した同イベント。姫路駅周辺土地区画整理事業で北駅前広場に新設される「姫路城眺望デッキ」の着工を控え、さら地となった同施設の建設予定地を会場に天体観測会を企画した。

 当日は、会場周辺の飲食店が同イベントにちなんだ限定メニューの提供や割引サービスの実施で協力したのをはじめ、会場内でも姫路のご当地バーガーをはじめとする軽食類やドリンクを提供。姫路中国音楽アンサンブルのメンバーによる生演奏が流れる中、天文愛好家グループ「星のソムリエ集団」が持ち込んだ手作りの天体望遠鏡6台を会場に設置し、夏の空が色を失い始めると同時に瞬き始めた星の一つ一つを同グループのメンバーが解説。傍らでは、夏休み中の子どもらが熱心に望遠鏡をのぞく姿が見られた。

 「この場所で『星あかり』を観測できるのは、駅前がさら地になっている今年限り。来年には新駅ビルが開業することもあり『町あかり』で星は見えなくなるだろう」と会場で来場客を迎える高原宏明さん。「このさら地も、週明けには眺望デッキの工事が始まり立ち入りができなくなる。今日というこの日を選んで何万光年ものかなたから届く光に、悠久の時を感じてもらえれば」と締めくくり、あらためて星を仰いだ。

 新駅ビルの開業は2013年、眺望デッキの整備を含む北駅前広場の完成は2014年の予定。

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