姫路科学館が大規模リニューアル-装置入れ替え「体験型」へ全面刷新

館内2階に登場した地球と生命の歴史をたどる「タイムトンネル」。

館内2階に登場した地球と生命の歴史をたどる「タイムトンネル」。

  • 0

  •  

 3月1日から大規模な改修工事を行っていた姫路科学館「アトムの館」(姫路市青山)が8月1日、リニューアルオープンした。

[広告]

 同館は「生物、地学、科学、宇宙」をテーマにした総合科学館。館内にはドームの直径が27メートルある国内最大級のプラネタリウムがあり、近年の利用者数も約22万人と安定していたが、展示装置や映像ソフトの老朽化が目立ってきたことから、常設展示内容を一から見直しリニューアルを行った。リニューアル事業費は約5億800万円。

 リニューアルのコンセプトは「ほかではできない体験ができる科学館」。2階~4階の常設展示スペースの70%以上を「実験」や「体験」できるオリジナル展示装置に変更。フロアごとに「自然・生きもの」「科学」「宇宙」とテーマを分け、展示装置の数も従来の75点から109点に増やした。

 2階「地球と郷土の自然」フロアでは、生命の歴史をたどる「タイムトンネル」や「化石タッチングコーナー」など地球と生命の歴史や身近な郷土の自然を標本とジオラマ模型で紹介。1994年に亡くなったゾウの「姫子」の骨格も展示する。

 3階は「身のまわりの科学」フロア。風速20メートルまで体験できる「風体験スタジオ」や、「雲」「竜巻」をつくる展示装置などで身近に存在する現象を紹介するほか、同フロア内の「サイエンスシアター」では同館スタッフがサイエンスショーを毎日開く。

 4階「私たちの宇宙」フロアでは、ブラックホールの回りで光がどのような動きをするのかを体験できる「ブラックホール」のほか、「無重力テーブル」「光のテーブル」などで宇宙の姿や原理をCGや実験装置で紹介する。

 同館の吉岡克己さんは「これまで宇宙の常設展示は写真と説明文だけで紹介するものが多かったが、今回のリニューアルでほとんどを体験できる展示装置に変更した。中でも『無重力テーブル』『ブラックホール』は人気がある。『光のテーブル』は国内では姫路にしかなくおすすめ。テレビや書籍、インターネットではできない体験や実験を楽しんでもらえれば」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。休館日は火曜(祝日・休日は開館)、祝日・休日の翌日(ただし土曜・日曜・休日の場合は開館)。常設展示観覧料は、大人=500円、小中高生=200円、幼児無料。プラネタリウム観覧料は別途。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース