姫路に昔ながらの製法にこだわる和菓子店-脱サラ・修行を経て開業へ

甘音屋のどら焼き「焼音(やきおと)」(写真左)、最中「初音(はつね)」(写真中央)、黒甘納豆「こだま」(写真右)

甘音屋のどら焼き「焼音(やきおと)」(写真左)、最中「初音(はつね)」(写真中央)、黒甘納豆「こだま」(写真右)

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 昔ながらの製法で素材を生かした商品を製造・販売する和菓子店「甘音屋(あまねや)」(姫路市蒲田5、TEL 079-239-1220)が3月12日、オープンした。

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 敷地面積は約100坪。店名の「甘音屋」は「蒸す音」「焼く音」「練る音」など、職人が和菓子を作る工程で奏でる音と和菓子が奏でる甘い響きを「音」として楽しんでもらいたい」(店主の森雅史さん)という思いから名付けたという。

 同店は、森さんが約3年間修業積んだ「箕面 かむろ」(大阪府箕面市)の製法を引き継いでいるのが特徴。

 餡はすべて北海道産の大納言小豆を使用。主力商品のどら焼き「焼音(やきおと)」は和三盆糖を使った皮の中に栗が丸ごと1個入る。価格は180円。そのほか、「加賀だね」を使用した最中「初音(はつね)」(110円)、「響(ひびき)」(150円)、黒甘納豆「こだま」(130円)、期間限定販売のいちご大福「小春」(250円)など9点を用意。「焼音」の5個入りセット(1,102円)や10個入りセット(2,100円)も提供する。

 森さんは以前、ヤマトヤシキの飲食事業部で菓子を販売していた。販売を続けるうちに和菓子に興味を持ち始め、同店内に和菓子店の開業を決意。開業に向けて学校へ通いながら和菓子の技術を学んでいたが、百貨店の仕事を続けながら本物の和菓子職人としての技術を身に付けることに限界を感じ、13年勤めた同百貨店を退職して菓子職人修行の道へ進んだという。

 店内には販売スペースのほか、「馥郁(ふくいく)」と名付けたギャラリーを設け、壁には「菓」という字に多くの人が集まっている絵を飾る。「絵に描かれている人たちは、私の師匠など、開業を支えてくれた人たちです。私ひとりの店ではないという意味を込めて姫路の蒔絵師、江藤國雄さんに描いてもらった」と森さん。

 営業時間は10時~18時。水曜定休。

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