姫路の老舗書店が「宝石も扱う」ブックカフェに-114年目の業態変更

ブックカフェとしてリニューアルオープンした「井上書林」店内。コーヒーを飲みながら座ってゆっくりと本が読めるのが特徴。

ブックカフェとしてリニューアルオープンした「井上書林」店内。コーヒーを飲みながら座ってゆっくりと本が読めるのが特徴。

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 1895(明治28)年から続く姫路で最も古い書店「井上書林」(姫路市大野町、TEL 079-225-1141)は12月15日、店内にカフェスペースを設けるブックカフェとしてリニューアルオープンした。

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 同店代表の井上陽介さんが、今年10月から4代目を継ぐことになったのを機に店内を改装。これまで井上さんが経営していたジュエリーカフェと書店を合わせた「宝石も扱うブックカフェ」として展開する。

 井上さんは高校卒業後宝石の専門学校へ進学。「ゆっくり宝石が見られて帰りやすい宝石店」をコンセプトに2003年10月、カフェと宝石店を合わせたジュエリーカフェを開店。カフェを経営しながら書店も手伝っていた井上さんは、祖父に書店を継ぐことを約束していたこともあり、約3年前から東京や大阪など全国のブックカフェを回り自分に合ったブックカフェのスタイルを探していた。

 店舗面積は120平方メートルで、座席数は16席を用意。以前まで扱っていたコミックやアダルト誌をなくし、情報誌など約1,000点を増やした。カフェのスタイルは「雑誌はOK。書籍はNG」とし、店内北側の棚はすべてカフェで読むことができる。店内には書籍やジュエリーのほか雑貨などもそろえる。

 メニューは、ブレンド(400円)やカフェラテ(500円)、カフェモカ(550円)などのほか、紅茶(450円)、 ジュース(400円~)など約20種類を用意。そのほか時間限定で、トーストに卵料理、サラダ、ヨーグルト、フルーツが付くモーニングセットも提供する。

 井上さんは「宝石店の敷居を低くすることがジュエリーカフェを始めたきっかけだったので、カフェより立ち寄りやすい書店に宝石を並べることで、さらに敷居を低くできた」とし、「商店街もまちづくりで活気づいているので、人が集まるコミュニティースペースとして当店を利用してもらえれば」と話す。

 営業時間は、8時~19時(モーニングは8時~11時)。日曜・祝日定休。

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