姫路で「佐用の雲海」チャリティー写真展-売り上げはすべて寄付

約40年にわたって撮り続けた坂本さんの写真の中から雲海や風景など37点が展示されている。(会場のイーグレひめじ)

約40年にわたって撮り続けた坂本さんの写真の中から雲海や風景など37点が展示されている。(会場のイーグレひめじ)

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 イーグレひめじ(姫路市本町)で現在、佐用町出身・姫路市在住のカメラマン・坂本忠俊さん(72)の写真展「佐用の雲海」が開催されている。

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 同展は、昨年8月に襲った台風9号の被害を受けた佐用町の義援金を募るためにイーグレひめじ管理事務所が企画したもの。佐用が台風の被害を受けるまでの約40年間にわたって撮り続けてきた坂本さんの写真600点の中から雲海の写真を中心にヒマワリ畑など37点を展示している。

 展示品はすべてオークション販売される。最低落札金額は2,500円から。売り上げはすべて佐用の復興支援として佐用町に寄付される。同所執行役員の岡本孝夫さんは「既に多くの入札をいただいており、佐用への思いや写真の感想などメッセージを申し込み用紙に書き込んでいる人も多い」と話す。

 生家が標高約360メートルの高台にあり、幼少のころから眼下に佐用の雲海を見て育った坂本さん。1965(昭和40)年に姫路に移ってからも毎年佐用の四季の風景を取り続けていたが、水害があった昨年8月からは一度も佐用に足を運んでいないという。坂本さんは「水害で家が流されるなど多くの知人が被害を受け、復興支援に協力したかったがこの歳では足手まといになるだろうと思い何もできずにいた。イーグレひめじの岡本さんから今回の話があり『ふるさとへの復 興支援に協力できるならば』と思い依頼を受けた」と話す。

 「講師を努める写真教室の受講生たちの希望で、雲海の写真を撮るため、2月7日に再び佐用に行く」と坂本さん。「こうしてまた佐用へ足を踏み入れる機会を与えてくれたイーグレひめじに感謝している」とも。

 開催時間は8時30分~23時。(最終日は17時まで) 1月31日まで。

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