1日1組限定・1棟貸しの宿「SOUQ(スーク)」(姫路市忍町、TEL 090-4703-2590)が開業して7月1日で3カ月がたった。運営はリノベーション事業を手がける「RENOWISE」(安田4)。
姫路駅から徒歩圏内で、かつて200店以上の店舗が軒を連ね、活気あふれる卸売市場として栄えていた「旧市(きゅういち)」と呼ばれるエリアに立地する。現在も鮮魚店や青果店、駄菓子屋などが点在し、昔懐かしい風情を漂わせている。宿名の「SOUQ」はアラビア語で「市場」を意味し、エリアの特性を生かした。
建物は築54年。1階が天ぷら店、2階が住居だった長屋をリノベーションした。社長の田中義人さんは「建物を潰してマンションや駐車場が建設されていく中、旧市の活気を取り戻したいという思いから立ち上げた」と話す。
施設面積は約24坪。和室、リビングダイニング、キッチン、寝室を用意する。最大宿泊人数は5人。冷蔵庫やレンジ、包丁、フライパン、箸などをそろえる。キャビネットには丹波焼や波賀焼など兵庫県産の食器を並べ、自由に使えるようにする。
田中さんは「宿泊を機に、地域の文化に触れて姫路の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい」と呼びかける。「地元の人たちにも家族やグループで活用してほしい」とも。
料金は1泊2万5,000円~(食事なし)。オプションで朝食(1,500円)を用意する。