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姫路の農家が営むジェラートカフェで1周年イベント 地域ににぎわいを

井藤真輔さん(右)、絵美さん(左)

井藤真輔さん(右)、絵美さん(左)

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 農家が営むジェラートカフェ「たね匙(さじ)」(姫路市豊富町神谷、TEL 090-9545-0412)が12月23日、オープン1周年を記念したイベントを開催した。

築140年の祖父の家を改装した「たね匙」

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 豊富町で野菜や果物を栽培する井藤真輔さん、絵美さん夫妻の「チームしんすけ農場」が昨年12月12日にオープンした同店。明治期に建てられた築140年の祖父の家を改装した。近年は空き家となっており取り壊す話が持ち上がったことから、活用できないかとジェラート店を開いた。

 ジェラートは農場で収獲された旬野菜や果実を主に、兵庫県産牛乳をベースにした10種類を常時そろえる。形や傷などで規格外品となった青果も無駄なく使う。「とまとみるく」「いちごソルベ」のほか、「丹波黒まめきなこもち」「姫路しょうが」「銀馬車かぼちゃのクリームチーズ」など兵庫県らしい味もそろえる。価格はシングル=500円、ダブル=600円。コーヒーや和紅茶など飲み物も用意する。店内にはイートインコーナーと青果の直売コーナーを設ける。

 1周年イベントでは、御国野蕎麦(そば)愛好会による「手打ちそば」の実演販売、同店の看板を手がけた「木犀(もくせい)」による「木さじ作り体験」や藤田農園の「つきたて餅」「餅屋のお赤飯」の販売などを行った。

 初めて来店したという女性は「道中はナビに頼りながら不安の中、車で走ってきたが、姫路市内にもこんなにのどかな場所があることを知った。非日常な雰囲気にほっこりした」と笑顔を見せた。

 絵美さんは「あっという間に1年がたった。店舗を持つことで、これまで出会うことのなかった多くの人と出会えた。この集落は高齢化が進み、空き家も増えている。もっと地域ににぎわいをつくりたい」と意気込みを見せる。

 営業時間は13時~17時。火曜・木曜・日曜定休。

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