ヤマサ蒲鉾本社工場の「蓮(はす)の花苑(えん)」(姫路市夢前町置本)がシーズンを迎えている。
1万2000平方メートルの園内に「大賀蓮」「青菱紅蓮(せいりょうこうれん)」、紅色の濃い鮮やかな「蜀紅蓮(しょっこうれん)」など開花時期の異なる6種類のハスが植えられている。
今は「美中紅(びちゅうこう)」と「赤蓮」が見頃で、花は朝露に包まれたつぼみがゆっくりと開き、昼になるとしぼむため、美しい花を写真に収めようと、早朝から観賞や写真撮影に訪れる人が増えている。散策用に作られた木製の遊歩道が整備され、整地されたあぜ道からも観賞できる。
同苑は同社の工場直売所への誘客増を狙って「芝桜の小道」を工場敷地内で整備したが、芝桜は花の期間が短いため「もう少し長く鑑賞できるものを」と考えて、隣接する田んぼをハス畑に整え、2018年から無料公開を始めた。
同社によると「2年前から激減していた観光客や団体客もコロナ禍前の水準に戻りつつある。ハスを楽しんだ後は揚げたての天ぷらを味わってほしい」と話す。
入園・駐車場無料。公開期間は7月31日まで。期間中、「インスタグラム」を利用したフォトコンテストを行っている。