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姫路市内に7店舗を展開する菓子店「杵屋」(姫路市二階町、TEL 079-285-3509)が6月1日、創業110周年を迎えた。
同店3代目の内藤浩一さんによると、祖父が和菓子店で修業後、1911(明治44)年に独立。戦後に内藤さんの父へと引き継ぎ、バタークリームが主流だった時代に生クリームを使った洋菓子の製造販売を始め、店内で飲食ができるようにカフェやレストランを併設したという。
2007(平成19)年に内藤さんが社長を引き継ぎ、和菓子作り体験や、地元高校とのコラボ商品開発など地域と一体化した企画を進めてきた。
創業当初から販売している商品は、きぬた(324円)、沙羅(108円)、書写千年杉(1296円)、名代のきんつば(165円)など。現在も職人が一つ一つ丁寧に作っている。
110周年を迎え内藤さんは「和菓子の醍醐味(だいごみ)は、季節の移り変わりに応じて材料や意匠を変え、限られた時期にしか出合えない一品を仕立てることにある。おもてなしのシーンに合わせたオーダーメードの一品に力を注いでいきたい」と意気込む。オーダーメードは1個から注文可。
6月17日にイーグレ姫路の調理室で「夏の和菓子教室」を開催する。開催時間は13時30分~17時。参加費(3,000円)。「コロナ下で営業自粛中のプロの料理人向けに今だからこそ企画した。料理好きの主婦やサラリーマンにも参加してほしい」と呼び掛ける。