姫路市中央卸売市場(姫路市延末)で9月8日、恒例の「市場市民感謝デー」が開催された。
一般客に卸売市場での買い物を楽しんでもらおうと年3回行われている同イベント。年末に開催される一般開放イベント「市場まつり」と並び市民らに広く親しまれている。秋の感謝デーでは、姫路商工会議所青年部が企画運営するイベント「ICHIBANグランプリ」をメーンプログラムに据え、場内で共催するのが恒例。市場内各店が取扱商品を卸売価格で提供したほか、同グランプリではファストフードやアルコール類の模擬店が並んだ。
この日は、青果や水産物を市価と比べ約2~3割の価格で購入できるチャンスとあって、16時の開場を待たず会場を訪れ熱心に品定めする人の姿も。グランプリの模擬店には「こぼれシラス丼」や「バカ野郎餃子」など同グランプリオリジナルメニューなどを目当ての列ができ、一部のメニューは開場後2時間ほどで完売したほか、フルマラソン大会「姫路城マラソン」開催計画のPR懸垂幕を掲げて運営するフランクフルト・ソーセージと空揚げのブースでは、スタッフが次々にメニューを調理する様子が見られるなど、多数の来場客でにぎわった。
「10月の秋祭りを控え、祭典委員会の会食に使う食材を入手しにきた」と姫路市在住の中西進一さんは、同グランプリの休憩スペースでビールの紙コップを手に、「普段は訪れることがない市場で割安な食材をそろえ目的を果たせた。運転は妻に任せ、自分も一杯だけ楽しんで帰りたい」と話していた。