姫路の名物喫茶店、閉鎖の「駅地下」で営業続ける-常連客に励まされ

カフェテラス代官山

カフェテラス代官山

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 姫路駅前再開発事業(山陽本線等高架化、駅前広場再整備を含む駅周辺土地区画整理事業)により閉鎖中の同駅前地下街、通称「駅地下」に残り、営業を続ける喫茶店がある。

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 「カフェテラス代官山」(姫路市駅前町)は約30年前にオープン。10年ほど前から店長を務める井上茂夫さんによると、「当店は『姫路駅前第一ビル』地下1階のテナント。『駅地下』に隣接こそしていたものの、再開発事業で閉鎖対象となった『姫路駅フェスタ地下名店街』『駅東ビル地下ゴールド街』の両街とは地権者が異なる別区画。だから現在も営業を続けている」と話す。「両街の閉鎖前から『駅地下』の一員という立場で営業してきた。当店が『駅地下』とは別区画だと気付く人は少ない」とも。

 しかし両街の閉鎖以来、同店の客足は落ち込んでいる。同店へ唯一の入口となるおみぞ筋商店街南端の階段脇に営業をアピールするポスターを掲示するなど努力しているが、「一般に『駅地下』は閉鎖という認識」(井上店長)で、効果は薄いという。

 「それでも営業するのは常連客に励まされてのこと。常連客は進学予備校に通う高校生が中心で、彼らの多くは卒業後に姫路を離れる。しかし盆や正月の帰省時にひょっこり来店してくれることがあり、それを待つ楽しみがある」と井上店長。「今後も変わりなく営業を続ける」と、力強い笑顔を見せる。

 丼もの(390円~)、定食(490円~)などの格安フードメニューが名物の同店。営業時間は平日7時~夜間(食材がなくなり次第終了)。土曜・日曜・祝日の営業時間は不定。問い合わせは姫路駅前第一ビル管理組合(TEL 079-221-3639)まで。

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