絶滅の危機にひんしているオランウータンの保護を訴えながら、宗谷岬(北海道)から佐多岬(鹿児島県)までの約3,000キロを竹馬で縦断しようとチャレンジしているマイケル・タンさんと妻の実希さんが11月10日、姫路市入りした。
千葉で英語教師を務めていたマイケルさん。学校で環境問題について話し合った時、生徒から「問題が大きすぎて自分たちには何もできない」という声を受けたのがチャレンジを始めたきっかけ。「無理だと思うことでもあきらめずにチャレンジすれば、必ずやり遂げることができる」(マイケルさん)ことを生徒たちに伝えるために、竹馬で日本を縦断しながらチャリティー活動することを決めた。
1日に進む距離は約15キロ。2人とも今まで竹馬には乗ったことがなく、週2~3回の練習を約1カ月半行った後にスタートした。実希さんは「背中のバッグは約20キロあり、バックを背負った状態で練習していなかったのでスタートしてすぐに挫折しそうになった」と振り返る。
7月1日に日本最北端の宗谷岬(北海道)を出発したマイケルさん夫婦は、約1カ月かけて北海道を南下。日本海沿いに秋田、新潟、富山、福井と進み、びわ湖(滋賀県)沿いを南へ進んだ後、国道沿いに京都、大阪を歩き11月に兵庫県入りを果たした。
「無理だと思っていてもスタートしてみると、何でもできるということを実感した」とマイケルさん。「道ばたで会った人に声をかけてもらうとすごく元気になれる。これから行く先々で私たちを見かけたらぜひ声をかけてほしい」とも。
2人はこれから岡山まで2号線沿いを進み、広島から四国へ入って、大分、宮崎を経てゴールの佐多岬(鹿児島)へ向かう。