白鳥城・王座の間の巨大壁画が完成-画家・小林龍雲さんが1人で描く

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 4月19日の一般公開後も製作が進められていた白鳥城・王座の間の壁画「太陽の恵み」が6月2日、完成した。

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 城内6階の王座の間にある同壁画は、半ドーム型で高さ8メートル、幅16メートル。太陽の光を受けて歓喜する人々や動物が王座を囲むように描かれている。

 壁画を描いたのは、たつの市の画家・小林龍雲さん。塗料を空気の圧力で噴射して描画するエアブラシアートを30年以上続けているアーティスト。

 師匠も持たず既成概念にとらわれない作品を目指す小林さんの作品は、すべて下絵を描かずに直接描くのが特徴。スケッチでイメージをつかみ白いキャンバスに格子状の線をイメージして、ぶっつけ本番でパズルを組み立てるように仕上げていく。今回の作品も原画をもとに56日かけて1人で製作した。

 作品ついて小林さんは「壁がドーム形で面積が100平方メートル以上あったので、何度も手を止めて離れた位置から構図を確認した。描いても描いても進まず『最後までやれるのか』と2度ほど不安になった(笑)」と振り返る。

 同壁画は、オレンジ色の空より上の部分や、外側のシカやウサギが描かれた部分は原画にはなく製作中に描き足したもの。太陽の位置も原画とは少し異なり、「春分の日の16時ごろに射し込んだ陽光が幻想的だったので壁画の太陽と重なるように調整した」(同)という。

 白鳥城の開城時間は9時~17時。入場料は、大人=1300円、小人=600円。

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