姫路に世界初「あずきミュージアム」-御座候、12億円かけ完成

館内中央にある「巨大エリモショウズ」。葉に映りこむ影までリアルに再現されていて、一瞬自分が小さくなってしまったかと思うほど。その手前には原寸大(60センチ)のエリモショウズの模型もある。

館内中央にある「巨大エリモショウズ」。葉に映りこむ影までリアルに再現されていて、一瞬自分が小さくなってしまったかと思うほど。その手前には原寸大(60センチ)のエリモショウズの模型もある。

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 全国84店舗で回転焼きを販売する「御座候(ござそうろう)」(姫路市阿保)は6月20日、小豆(あずき)をテーマにした博物館「あずきミュージアム」をオープンする。あずきのみを扱った博物館としては世界初。

 同館は、「あずきのオンリーワン企業」を目指す同社があずき文化の伝統を継承、発展させることを目的に全国各地であずき文化の調査を行い、構想から20年かけて開設した。同社山田実社長は「館内の構想企画は大学の教授をはじめ、あずきの研究者など14人の企画チームで『どういうテーマで、どういう順番で配置するか』を丸3年かけて考えた」と振り返る。

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 館内には、同館のテーマ映像「あずき物語」(20分)を上映するハイビジョンシアターや、あずきのルーツをたどるジオラマ映像、あずきに関する書籍や資料を閲覧できるライブラリーや学習コーナーなどをそろえた。これらを通して、生態や栽培、歴史、文化、風習などさまざまな角度から小豆を知ることができる。

 中でも目を引くのが、館内中央にそびえ立つ小豆「エリモショウズ」の模型。2階フロアまで伸び、実物の10倍はあるという模型の高さは約6メートル。エリモショウズは同社主力商品「御座候」の原料にもなっている。

 そのほか、全問正解すると「あずき博士認定証」を進呈するQ&Aコーナーも設置。同館担当の山田愛子さんは「クイズは初級・中級・上級とあり、上級はかなり難しい問題ばかりだが、館内を良く見て回ると必ず答えを見つけられる」とヒントを出す。

 中2階にはレストランも開設。「あずき御膳」(1,500円)、「あずき粥」(1,000円)、「珈琲ぜんざい」(800円)、「あんみつ」(800円)など、すべてあずきを使ったメニューを提供する。 席数は76席。

 総工費に12億円を投じた同社。山田社長は、「日本では小豆は特別なもので、小豆一粒からいろいろなものが見えてくる。『小豆にこんな側面があったのか』と一つでも何かを発見してもらい、小豆への理解を深めてもらえれば」とし、「あずきミュージアムはこれが完成ではない。これからさらに研究を続け、10年かけて一人前にし、館を運営する次世代を育てながら30年かけて本物にする」と長期スパンで構想を描く。

 敷地面積は約8,420平方メートル、延べ床面積は約2,315平方メートル。開館時間は10時~17時(入館は16時まで)。入館料は、一般=1,200円。小中学生=600円。年間パスポート=2,500円。火曜休館。

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