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明治期の産業道路「銀の馬車道」自転車ツアー、姫路のNPOが実施へ

「銀の馬車道サイクリングツアー」の参加者らの様子。2009年撮影

「銀の馬車道サイクリングツアー」の参加者らの様子。2009年撮影

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 朝来市と姫路市を結ぶ明治時代の産業道路「銀の馬車道」をコースに3月16日、サイクリングツアーが実施される。主催はNPO法人「姫路コンベンションサポート」(姫路市二階町)。

播但線の利用で「手ぶら」参加も

 「銀の馬車道」の正式名称は旧生野鉱山寮馬車道。日本有数の銀鉱山だった生野銀山(朝来市生野町)が産出する鉱石を積み出し港の「飾磨港」まで馬車で運ぶことを目的に、1876(明治9)年にかけて開通した産業道路。全長は約50キロ。ルートは、現在の国道312号や県道218号、飾磨街道とほぼ重なる。

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 馬車道は、路面に舗装を施すと共に、幅員も馬車同士のすれ違いを考慮して6メートル以上を確保。開通当時の国内では画期的な設備を誇ったものの、1895(明治28)年に播但鉄道(現在の播但線)が同区間で開通したことで産業道路としての使命を終えた。

 ツアーは、馬車道の沿道に残る歴史資産や自然環境をPRしようと、2004年に姫路西ロータリークラブ(青山)主催で初めて実施。同馬車道を市川の流れに沿って下るコースでサイクリングを楽しんだ。主催者を替えて実施する今回も、生野から飾磨までの約50キロ間をコースとする。

 当日は11時、各自が持ち込む自転車で生野をスタート。沿道5市町の風物を楽しみながら、飾磨まで約6時間かけて馬車道のほぼ全線を走破する予定。コースは、生野から神崎郡神河町にかけての生野峠に上り勾配があるほかは、おおむね緩い下りか平らな区間の連続。スタッフが乗り伴走する自転車が案内に当たるほか、リタイアに備えて自動車によるサポートカーも用意。沿道の辻川(神崎郡福崎町)では地元の人が特産物の「もちむぎ麺」を振る舞い、参加者らを歓迎する。

 「距離は長いものの比較的楽なコース。折り畳み式自転車やママチャリでも楽しめる」と同NPOの玉田恵美さん。「自転車の速度と視点から町並みや田園風景を楽しんでもらうことで、沿道の魅力を再発見してほしい」と話し、参加を呼び掛ける。

 参加費は1,000円。中学生以上。先着30人。ヘルメットの着用が必須。希望者には昼食(650円)を用意するほか、姫路駅前からスタート地点の生野まで自転車を陸送するサービス(1,000円)もある。詳しくはホームページで確認できる。

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