姫路沖の播磨灘に浮かぶ離島・家島で3月3日、同島ならではの食を味わえるイベント「いえしまーけっと」が開催される。主催は「いえしまコンシェルジュ」(姫路市家島町宮)。
観光客を対象に同島の家庭料理などを味わってもらおうと開催される同イベント。漁業の盛んな同島の家庭で日常的に食卓へ上る海産物などを取り入れたメニューを「島グルメ」として提供する。
「観光客向けに食のイベントを開催するのは初めて」とコンシェルジュを務める中西和也さん。「今回は、特に『白いご飯』に合う島グルメを一堂に集め提供する予定」と話す。
当日は、家島小学校(真浦)の校庭を会場に、島内の高校生らが作るエビ入りのカレー「小さな島のゴロゴロエビカレー」(1皿250円、限定200食)や特産物のノリをつくだ煮にした「のりっこ」(1皿100円)、2月末に今年の漁解禁を迎えるイカナゴを甘辛く煮た春の味覚「イカナゴのくぎ煮」(同)をはじめ、今シーズンの食べ納めが近づく「焼きガキ」(1杯100円)のほか、当日の朝に水揚げした鮮魚も煮付けやから揚げ、天ぷらにして提供。スイーツでは、島で採取した木の実で作ったジャムを挟むケーキなどが味わえる。
「姫路をはじめ、神戸や大阪といった都市圏からの来島を期待している」と中西さん。「離島とはいえ交通の便は意外に良い家島。手作りによる島ならではの味覚を知ってもらうことで、ファンの増加につながれば」と期待を込める。
開催時間は11時~16時。