姫路市立水族館、「体験型」へリニューアル-「播磨の里地」再現も

リニューアルした姫路水族館

リニューアルした姫路水族館

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 改修工事が進められていた姫路市立水族館(姫路市西延末、TEL 079-297-0321)が7月2日、リニューアルオープンした

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 同館は、姫路城「昭和の大修理」の完成を記念して開催された姫路大博覧会のパビリオンの一つとして1966(昭和41)年に開設された。1996年~1999年に約7億円かけて耐震化工事も行ったが、バックヤードを中心に施設の老朽化が目立ってきたことから、2008年11月に休館。放置されていたモノレール駅舎や本館屋上部分の利活用も検討し、リニューアルを行った。総工事費は約9億6,500万円。

 「体験できる水族館」としてリニューアルした同館。敷地面積は8210平方メートルで、従来の約2倍に。さまざまな体験型の展示施設で本館と、手柄山交流ステーション内に開設した新館の2カ所で展開する。

 本館では「播磨の里海」をテーマに、磯や干潟の生息する生き物など約1万2000点を展示。カタクチイワシの群泳や播磨の漁場で取れる魚のほか、今回初めてヌートリアも展示する。波が打ち寄せる磯のジオラマは的形町の磯をモチーフにしたもの。以前プールだった屋上スペースには、人口の自然空間「ビオトープ」や子どもが遊べる小川「じゃぶじゃぶ小川」を設けた。

 新館では、「半世紀前の播磨の里地」をモチーフにした田んぼやため池、河川の上流、中流、下流などをジオラマで再現し、オオサンショウウオや希少な淡水魚など100種3000点を展示する。同館係長の増田修さんは「上下から観察できる水槽やタッチプール、動物の鳴き声や川や海の音が聞ける展示装置など、五感で楽しむ施設や装置を多く取り入れた」と話す。

 休館から約2年8カ月ぶりのリニューアルオープンとなった初日の来場者数は約3,600人。3日は約5,800人だった。「当館利用者の80%がリピーターなので、利用者が飽きないように、今後も少しずつ展示内容を変えていく」と増田さん。

 開館時間は9時~17時。入館料は、大人=500円、小・中学生=200円。火曜休館。

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