姫路市の手柄山中央公園にある姫路市文化センター(姫路市西延末)で海上自衛隊東京音楽隊のコンサートが7月20日、開かれた。
同隊は海上保安庁音楽隊を前身とし、1952年海上警備隊音楽隊として発足、1956年に現在の名称となり皇太子様のご成婚パレード、オリンピック、世界陸上競技会など日本国内の行事での演奏だけでなく世界各国での演奏活動を通じて国際親善に貢献している。
演奏活動に加えCD録音も積極的に行い2013年8月にリリースした「祈り~未来への歌声」が第55回日本レコード大賞企画賞などを受賞。今年1月には活動が認められ、世界的に権威のある「ジョージ・ハワード大佐顕彰」(スーザ賞)を受賞した。
コンサートは2部構成で行われ、第1部では姫路ゆかりの武将黒田官兵衛を取り上げた大河ドラマ「軍師官兵衛」のメインテーマやさとう宗幸さんが作詞作曲した「夢ある姫路」などを演奏。第2部では「ルパン三世のテーマ」、「ハウルの動く城」、「美女と野獣」」、ドリフターズメドレーなど馴染みのあるジャンルの音楽を演奏し、会場を埋め尽くした約1,700人の観衆を魅了した。
「美女と野獣」では、ボーカルの三宅由佳莉3等海曹とトランペット担当の藤沼直樹3等海曹がデュエットで、息のあったハーモニーを披露した。
聴衆の1人、市内に勤める吉岡里美さんは、「一糸乱れぬ演奏に感動した。舞台も華やかで音楽隊の世界に引き込まれた。あっという間の2時間だった」と興奮冷めやらぬ表情で話した。