姫路駅近くで「播州(ばんしゅう)ハム工業所」(姫路市久保町)を営んでいた堀田周郎さん(=HAM社長)が自身の経験をもとにした著書「脱・価格競争で売れ。実践アドバンテージ・マーケティング」(日本地域社会研究所)が4月7日、発売された。
手作りのこだわった昔ながらの製法で人気を博し、インターネット通販で全国的な知名度を確立。中元・歳暮などの贈答用として百貨店でも取り扱われていた同ハム。そのブランド力向上に向けて試行錯誤を続けた堀田さんが中小企業を対象に「価格ではなくブランドの価値で選ばれる」ための戦略をまとめた。
四六判188 ページの同書は「ブランディングは小さな会社が有利」「『こだわり』はNGワード」「嫌われる勇気、捨てる勇気」などの内容が盛り込まれており、「会社の規模や業態にかかわらずブランディングが必要。真面目に頑張っている中小企業の社長さんには回り道をしてほしくない」という強い思いを持って堀田さんが書き上げたという。
出版に先立ち、地元姫路のフレンチレストラン「サンヴェルジュメゾン」(姫路市紺屋町)で3月28日に開かれた出版記念パーティーには、地元の財界人や学生時代からの友人、インターネット通販の勉強を通じて交流を深めたショップ仲間も京都や大阪など各地から数多く詰めかけ、30人以上が堀田さんの出版を祝った。
パーティー参加者の一人、尼崎で衣料品店を営む高校時代からの友人、南場隆夫さんは「コンサルタントとして新たな道を進み始めた堀田君の出版記念パーティーに参加できてうれしい。悩める経営者の良きバイブルとなれば」と期待を込める。
価格は1,836円。