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姫路・小畑地区で壁塗り体験会-作る過程を共有

下段左から2番目が施主の三島さん。下段一番右が主催の浦さん。

下段左から2番目が施主の三島さん。下段一番右が主催の浦さん。

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 姫路市夢前町山之内小畑地区で3月12日、土壁塗りのワークショップ(体験会)が行われた。主催は、「じょんのび一級建築士事務所」の浦篤志さん。

教わりながら塗り上げる参加者たち

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 同体験会は同地区の民家を、本格的なまきの石窯を備えた製パン店に改装する一環として行われた。施主は5月の開店を予定する三島さん。参加者は浦さんのフェイスブックでの呼び掛けに応え、17人が集まった。

 「昔は村の人が総出で壁塗りをしていた。その製法を伝えていきたい。土壁の良いところと現代の素材を合わせてさらに良いものに仕上げたい」と浦さん。

 参加者は講師を務めた奥村左官店の奥村 勝哉さんの指導により、土壁の材料をこね、民家の壁面に塗り上げた。昼休みには、参加者同士が打ち解けて弁当を広げる姿が見られた。

 参加者の一人、姫路でアウトドア用品を販売する竹尾さんは「同じものを一緒に作り上げていくことで、手伝っているというより楽しませてもらっている。店舗が出来上がったら、自分も手伝ったと自慢したい」と笑顔を見せる。

 浦さんは「この企画を通じて本物を長く大切に使うこと、安全なものを選択することの大切さや過疎化の進んだ集落の新しい活性化を提案したい」と語る。

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