姫路の植物園で「食虫植物」展-70種類の食中植物を一堂に

食虫植物のトランカータ(ウツボカズラ科)と担当の前野さん。大きいものだと45センチほどあり、袋に入る生きものなら何でも食べる。姫路手柄山温室植物園内エントランスホールにて。

食虫植物のトランカータ(ウツボカズラ科)と担当の前野さん。大きいものだと45センチほどあり、袋に入る生きものなら何でも食べる。姫路手柄山温室植物園内エントランスホールにて。

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 姫路市立手柄山温室植物園(姫路市手柄)で7月18日、ウツボカズラやハエトリソウなど世界中の食虫植物を集めた「食中植物展」が始まる。

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 同展は、ウツボカズラを中心にハエトリソウ、モウセンゴケ、ムジナモ、ムシトリスミレなど約70種の食虫植物300点を展示。葉で虫を挟むハエトリソウなどが子どもに人気があることから、毎年夏休みが始まる同時期に開催している。

 エントランスホールでは、葉の裏に2本のキバを持つ「ビカルカラータ」や、最大で50センチにもなるという「トランカータ」や「メリリアーナ」など、消化液が入った捕虫袋に虫などを落として捕らえる約50種のウツボカズラを展示する。

 大温室では、葉で虫を瞬時に挟み込む「ハエトリソウ」や、水中の生きものを吸い込んで捕らえるムジナモやタヌキモ、葉についたネバネバの粘液で虫を捕らえる「モウセンゴケ」などを展示するほか、南米のギアナ高地にのみ自生する「ヘイアンフォラ」や栽培が非常に難しいとされる「フクロユキノシタ」など珍しい食虫植物も展示する。

 担当の前野志郎さんは「中でも目玉はトランカータ。捕虫袋の高さは通常10センチだが展示するトランカータは約45センチ。わたしが栽培して約30年前たつが、種から数えると40年以上はたっている。、ウツボカズラだけで50種類以上あるが、これだけの食虫植物が集まる展示会は全国でも珍しい」と話す。

 そのほか、園内の売店ではウツボカズラ(850円)やモウセンゴケ(300円~)、ムジナモ(850円)など数種類の食虫植物の販売も行う。

 「園内の食虫植物にはエサなどは一切与えていないが、ウツボカズラを袋の中をのぞくとゴキブリなどが入っている。大きいものになると昆虫だけでなくネズミやカエル、小鳥まで捕らえる種類がある」と前野さん。

 開園時間は9時~17時。入園料は大人=200円、小人(6歳~中学生まで)=100円。8月31日まで。

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