姫路の福祉用具総合販社「ジャパンアイテムコーポレーション」(姫路市北条梅原町、TEL 079-225-5220)が1月21日、発語困難な人とのコミュニケーションを目的に開発したiPad向けアプリ「話せる文字パッド」の販売を開始する。
同アプリは、加齢や疾病、外科手術などの影響で発語が困難になった人とのコミュニケーションを目的に同社が開発。50音順に並ぶ文字キーをタッチして短文を作り、再生キーを押すと音声が流れるほか、○と△、×など簡単なコミュニケーションに使うキーも備える。
文字入力では、画面をなぞりながらの利用を想定。キーから指を離した時点で入力を確定させることで、手の震えなどから起こるミスタッチを抑える。画面を180度回転させる機能では、iPadを挟んでの対面コミュニケーションを容易にするなどの工夫も凝らす。
「関連会社が運営する訪問介護やリハビリの現場で働く人の声を生かすと共に、自ら看護師として働いてきた経験や思いも込めて開発したアプリ」と同社の松浦久美子社長。「直感での操作が可能で、取扱説明書もいらないほど。iPadさえあればその場でダウンロードでき、即座に使える。アプリが、コミュニケーションツールとして1人でも多くの人に役立つことを願う」と話し、利用を呼び掛ける。
利用は、米国アップル社製のタブレット端末「iPad」から同社が運営するアプリダウンロードサービス「App Store」へアクセスして購入すると、「iPad」に直接取り込める。
パソコンからは、同社が無料で提供するアプリケーション「iTunes」をパソコン内に準備の上、「App Store」へアクセスして購入し「iTunes」へダウンロード。さらに「iPad」との間で同期する作業が必要となる。
価格は1,000円。iPhoneにも対応する。詳しくはホームページで確認できる。