昨年9月に倒産した姫路の紳士服店「ミヅタ」が紳士服販売店などを展開する「ザザグループ」(北九州市小倉南区)とのアライアンス締結により傘下入りし、11月10日、二階町の新店舗で営業を再開した。
オープンしたのは、「世界の紳士服ミヅタ姫路二階町店」(姫路市二階町、TEL 079-287-4701)。店舗面積は約80坪と、昨年8月まで旧ミヅタの旗艦店として御幸通で運営していた御幸店(呉服町)の広さを上回る。
ミヅタは、90年以上の歴史を誇る紳士服の老舗。姫路駅前では御幸店のほか小溝筋に「おみぞ店」(亀井町)を、郊外では広畑店(広畑区東新町1)もそれぞれ展開していたが、「高級紳士服へのこだわりから価格競争に敗れた」と、当時を知る一人で再オープン後の店舗でもスタッフを務める上月修三さんは振り返る。
いったんは「のれん」を下ろした老舗に救いの手を差し伸べたのがザザグループ。旧ミヅタとのアライアンス締結で傘下には入れたものの屋号はそのままに同店の再生を決め、二階町の婚礼貸衣装店跡に店舗を新設。上月さんら旧スタッフ2人も再雇用した。この日は、新たに店長を務める田松賢士さんをはじめとするスタッフら総勢7人がそろい、晴れて姫路のアーケード街に再オープンを果たした。
「老舗の名に恥じない海外高級ブランドの紳士服を中心に、高品質ながら求めやすい価格帯のアイテムも併せて展開していく」と上月さん。「再オープンを機会に若い世代が入りやすい雰囲気作りにも力を入れたい」と話し、田松店長と共に来店を呼び掛ける。
営業時間は10時~20時。オープン記念セールを11月30日まで開催中。