NHKは10月10日、2014年に放映予定の大河ドラマに姫路出身の戦国武将・黒田官兵衛を主人公にした「軍師官兵衛」を制作すると発表した。主演は俳優でV6の岡田准一さん。
官兵衛は、戦国時代後期の武将。播磨(現在の兵庫県南西部)の豪族・小寺氏の家老として姫路城代職を務めた。織田信長の命を受けた羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)により1575年ごろから始まった播磨攻略では、前線基地として居城である姫路城を提供するなど織田・豊臣政権に協力。以来秀吉の軍師として重用された後、関ヶ原の合戦では徳川方につき、幕末まで続く筑前福岡藩(現在の福岡市)黒田家47万石の基礎を築いた。
発表を受け、官兵衛ゆかりの3人がコメントを寄せた。
2007年から官兵衛の大河ドラマ化を目指し、NHKへの陳情活動などを続けてきた「播磨の黒田武士顕彰会」の神澤輝和さん(姫路市在住)の話。
「活動が実りホッとしている。姫路市や兵庫県など行政には、官兵衛ゆかりの地を巡る観光客の受け入れ態勢を整えてもらうことを期待したい」
姫路駅前の通称「官兵衛通り」で飲食店「やっさ弁当」(姫路市本町)を営む加藤元美さん(同)の話。
「ドラマ化は大歓迎。姫路城などを訪れる観光客も増加するだろう。観光客に喜んでもらえる商品の開発など、おもてなしに力を注ぎたい」
9月16日に実施された「姫路城親子スタンプラリー」(ツイッター姫路交流会主催)で、晩年の黒田官兵衛に扮(ふん)した黒田耕生さん(たつの市在住)の話。
「知らせを聞き驚いた。姫路にとってうれしい出来事。一足先に官兵衛役をもらった立場から(笑)、主演の岡田さんにエールを送りたい」