姫路城大天守保存修理完成記念式典が三の丸広場(姫路市本町)で3月26日、雲一つない青空の下、盛大に開かれた。姫路城大天守が5年以上の歳月をかけ保存修理工事を終え、27日にグランドオープンを迎えることを祝った。
式は陸上自衛隊第3音楽隊のアップテンポな「さくらさくら」の演奏で幕を開けた。 同隊の演奏に続き、姫路白鷺(しらさぎ)太鼓が披露され、多くの市民が待ち受けていた航空自衛隊ブルーインパルス祝賀飛行が始まると式はクライマックスを迎えた。
会場周辺の大手前公園や家老屋敷をはじめ、姫路駅や大手前通りの歩道にも見物客があふれ、渋滞して動かない車の列からも人が次々に現れ、空を見上げていた。姫路市内の広い範囲にわたり、見通しの良いところで見物する姿が見られたという。フェイスブックなどのソーシャルメディア上でも、祝賀飛行を撮影した写真や動画の投稿でブルー1色に埋め尽くされた。
約10分間の祝賀飛行の後、国歌斉唱に式は引き継がれた。主催者のあいさつや祝辞など、式は滞りなく進み、姫路鷺の舞会の演技の後、白鷺小・中学校児童生徒代表によるメッセージが力強く述べられた。
市では、姫路城グランドオープンを記念して、7月は市民無料月間とし、市内在住者の方の姫路城内への入城を無料にする。