色の異なる稲穂を使って田んぼに絵を描き出す「ひめじ田宴アート」(姫路市夢前町)が見ごろを迎えている。
ひめじ田宴アートは、姫路の観光地、書写山のふもとの田んぼに「ムラサキイネ」や「兵庫北錦」など古代米を含む6種類の稲約 30万株を使って田んぼ一面に描くもの。田んぼの面積は1.6ヘクタール。
「農業体験」と「地産地消」をテーマに様々なイベントを展開する農業生産法人「夢前夢工房」(夢前町)が「田んぼアートをみんなで作れば農業への理解も深まり、地域の活性化、観光客の誘致につながるのでは」と企画したのがきっかけ。イベントはJA兵庫西や地元自治会などでつくる実行委員会が主催し、今回で2回目となる。
デザインは、地元の高校生から募集し集まった50作品の中から選んだもので、姫路城や千姫、シラサギなどを描いた姫路工業高校デザイン科3年三木史穏さんの作品が選ばれた。
6月に行った苗の植え付け作業には、約1,000人が参加しにぎわった。現在は、生長に伴い穂の色が変化する「ツクシアカモチ」が育ち、千姫の着物などなどが赤く色付いている。
10月24日には、約800人が参加する収穫祭も行う。