姫路で電気自動車(EV)や電動バイクなどの開発・製造・販売を行うコウメイ(姫路市飾磨区中島、TEL 079-229-1487)が7月1日、電動3輪車「EVK-TRES(トレス)」を開発した。
2008年より電動バイクや小型EVの開発・販売を手掛ける同社。ガソリン車からEVや電動バイクに改造するコンバートEV事業にも取り組んでおり、そうした経験で得たノウハウを生かし同車を開発した。
パイプフレーム構造の同車は構造が簡単なため大掛かりな設備を必要とせず、低コストでの量産が可能という。側面は開いており乗り降りもスムーズで、視界も良く開放感があるため宅配便、観光地、イベントなどでの活用を想定している。広報車としての利用も可能で、個々の要望に応じて使いやすくカスタムする。1回の充電で約100キロメートル走行でき、最高時速75キロまで出せるよう設計されている。
車種分類はトライク(側車付き軽2輪)扱いとなり、普通免許で運転できる。受注生産制で、100台程度の受注があれば約150万円で提供できる予定という。同社では今後、実証実験を行い、量産体制を整え本格的な小型車両市場への参入を図る。
同社の有元浩明社長は「今後はEV車でGTRに勝つスポーツカーを作りたい」と夢を語る。