姫路の障がい者就労施設2カ所が3月1日、製菓専門学校の監修を得て新たに開発したクッキー2種類を売り出した。
開発に取り組んだのは、社会福祉法人姫路睦福祉会「真砂園」(姫路市大津区真砂町)と市立「かしのき園」クッキー工房(増位新町1)。就労施設が生産する食品や事務用品、雑貨などの販路拡大や品質向上を図る市の就労支援・活力創出事業「コネクト姫路」を活用した。「みかしほ学園 日本調理製菓専門学校」(安田1)の生徒らが監修。クッキー2種類の売り出しにこぎ着けた。
真砂園のクッキーは、黒コショウと「山陽塩業」(同)が取り扱う播磨灘産の塩「官兵衛」をパルメザンチーズがベースの生地に練り込んで焼き上げたもの。開封時には濃厚なチーズの香りが広がる。商品名は「ソルティチーズ」(250円)。パイのような食感で、軽い口当たりが特徴という。
かしのき園では、「胡麻(ごま)醤油(しょうゆ)クッキー」(210円)を開発。米粉やきな粉、ゴマなどの和食材を生地に用いるとともに、焼き上げる直前にしょうゆを塗る煎餅の製法を取り入れた。しょうゆには、老舗ブランド「ヒガシマル」(たつの市)の薄口を使用。ハーフサイズ(100円)もラインアップに加える。
市役所本館地下売店(安田4)や「ひめじ授産振興センター『レガ-レ』」(本町)などで販売。各就労施設でも取り扱う。