姫路城「家老屋敷跡公園」(姫路市本町)の観光パビリオン「ひめじの黒田官兵衛 大河ドラマ館」の入館者数が2月19日、5万人を超えた。
姫路城など戦国時代の播磨を舞台に放送中のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」にちなみ、訪れる観光客をもてなそうと1月12日にオープンした同館。約1年間の期間限定で、姫路市や地元企業などでつくる「ひめじ官兵衛プロジェクト推進協議会」が運営する。
テーマごとに4つのゾーンに分かれる館内では、ドラマの撮影現場で出演者らが用いた衣装や小道具などを公開。官兵衛の生涯や戦国時代の姫路の様子などを紹介する映像や実物大の模型も展示している。施設前にはステージを設けて広く市内外から出演者を募集。応じた市民らが手弁当で歌や踊り、キャラクターショーなどのパフォーマンスを週末ごとに繰り広げるなど、にぎわい演出にも努めてきた。
同館では当初、5万人超えを2月23日と見込んでいたが、開館から39日目の19日に予想より4日早く達成。観光の主役・姫路城が「平成の大修理」の影響から大天守に立ち入っての見学を制限する中、好調な滑り出しを見せた。来年1月までの期間中に姫路城内「リの一渡櫓(いちわたりやぐら)」に特設する「官兵衛の歴史館」と合わせ、120万人の来館者を見込む。
開館時間は9時~17時。入館料は、高校生以上=500円、小中学生=200円。