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姫路を走ったJRの旧特急型車両、ミャンマーで再出発-キハ181系

臨時特急として運用に就く現役時代のキハ181系。姫路駅で[資料写真]Copyright © Rsa

臨時特急として運用に就く現役時代のキハ181系。姫路駅で[資料写真]Copyright © Rsa

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 姫路と和田山(朝来市)を結ぶJR播但線などで活躍した特急型ディーゼルカー「キハ181系」が9月7日、ミャンマーの旧首都で同国最大の都市・ヤンゴン発の観光列車として再出発を果たした。

ミャンマーへ渡ったキハ181系

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 同系列は旧国鉄が建造。1968(昭和43)年からの5年間に158両がデビューした。従来の車両に比べ高出力のエンジンを備えていたことから勾配区間が多い山岳路線などへ投入。主に特急列車として活躍した。

 播但線への投入は1982(昭和57)年で、大阪・神戸と兵庫県北部の但馬地方を姫路経由で走る特急「はまかぜ」として就役。姫路市立小学校の修学旅行では団体列車として奈良や伊勢方面へ子どもたちを運んだ。老朽化が進んだことから2010年、後継の新型車両(キハ189系)の登場をきっかけに引退。末期は「はまかぜ」が定期列車としては国内で唯一同系列を使う列車となったことから、姫路駅をはじめ播但線の沿線には引退を惜しむ鉄道写真愛好家「撮り鉄」が多数集まったことでも知られる。

 引退後はミャンマーへの譲渡が決定。2011年に同国へ渡り、同国鉄が現地の規格に合わせて天井を低くする工事や塗装の変更などを施してきた。工事の完成を受けこのほど、ヤンゴンとチャイトーを結ぶ観光列車として就役。同国鉄では仏教徒の巡礼地として知られ、チャイトー郊外の山上にそびえる岩の仏塔「チャイティーヨー・パゴダ」を訪れる外国人観光客の利用に期待を寄せる。

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