4月30日に開業を控えるJR姫路駅の新駅ビル内商業施設「Piole(ピオレ)姫路」(姫路市駅前町、TEL 079-226-0123)で26日、同施設6階に設置し来店客に鑑賞してもらう「動く芸術品」・ボールマシンの除幕式があった。
ボールマシンは、動力によってスタート地点へ持ち上げられた鉄球が下向きの緩い傾斜で張り巡らされたレール上を走行。鉄球が分岐や停止、ジャンプを繰り返しながら、レール上に設けられた楽器を鳴らしたり、モビールを動かしたりする様子を楽しんでもらう趣向で、「動く芸術品」(キネティック・アート)の一つとされる。
同施設が置くマシンは、ボールマシン創作の第一人者で米国カリフォルニア州を拠点とする芸術家ジョージ・ローズさんの作品。デザインをローズさんが、製作を同アリゾナ州のクリエィティブマシン社が、それぞれ担当した。愛称は「夢の中の白鷺(しらさぎ)」。シラサギをかたどったマシン内のモビールと併せ、姫路城の別名「白鷺(はくろ)城」にちなむ。
ローズさんの作品は、山陽姫路駅(南町)の旧コンコースにあったボールマシン「アメリカン・ドリーム」(1990年設置、現在は撤去)に続き、市内への設置は2例目。式に臨んだ人の中からは、「懐かしい」という声も聞かれた。
当日は、同施設を運営する神戸SC開発(神戸市東灘区)の中村順一社長をはじめ、JR姫路駅の下村富久駅長も出席。一般代表として福岡英莉さんとエンゼル学園幼稚園(梅ヶ谷町)の園児46人も招いた。除幕式では、中村社長のあいさつに続き、出席者らが紅白の綱を引いてマシンを披露。福岡さんと園児代表2人の3人がボタンを押すと始動した。特設ステージに立つ園児らがシロフォンの演奏やコーラスの歌声で盛り上げると、式場は祝福ムードに包まれた。
「ボールマシンは、幅広い世代の来店客に喜んでもらえる芸術品」と中村社長。「マシンを観賞することで、出会いと発見、感動を呼び覚ましていただければ」と話す。
同施設は、28日・29日にポイントカード会員を招待してプレオープン。30日にグランドオープンを迎える。