姫路駅前の百貨店「ヤマトヤシキ姫路店」(姫路市二階町、TEL 079-223-1221)で現在、新たな神戸ブランド品の育成を目的とするプロジェクト「神戸セレクション」が選定する食品や生活雑貨などの販売会が開催されている。主催は神戸市産業振興財団(神戸市中央区)。
「神戸らしさ」をコンセプトに優れた商品を選定し、販路の開拓などを通じて新たな「神戸ブランド」を育てることを目的とする同プロジェクト。同百貨店をはじめ大丸京都店(京都市下京区)と天満屋岡山店(岡山市)で選定品を展示即売する販売会を開くほか、インターネット通販モールの楽天と食べモールにも出店している。
同百貨店での販売会は、約1,000万円を売り上げた2009年が初。5回目の開催となる今回は、5,000万円を売り上げ目標に据える。
「年に1回開催する同販売会は、普段は利用の少ない若年層を含む幅広い年代の来店客を呼び込める催事」と同百貨店営業本部企画室長の佐々木優さん。「当店では、従来から人気の北海道物産展を超える勢いで、目玉催事に成長しつつある」と説明する。
会場には、同百貨店での販売会として過去最多の57店がお目見えし、特設ブースで食品や生活雑貨などを提供。神戸市内のみならず神戸進出を狙う兵庫県内の企業などもブースを構える。「神戸ビーフプレミアコロッケ」(210円)と神戸牛カレーパン(260円)の実演販売を行う神戸牛専門店「旭屋」(兵庫県高砂市)のブースでは、社長の新田滋さんも会場に入り陣頭指揮。揚げたてのコロッケやパンを手に、来場客を呼び込む姿が見られた。
「同セレクションの審査会では、当社の商品が3年連続で1位を受賞。将来の神戸進出へまた一歩近づくことができた」と新田さん。「会場で提供している2品は、いずれも神戸名物を目指しての自信作。販売会での楽しみの一つとして、ぜひ揚げたてを味わってほしい」と話し、来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~18時30分(最終日は17時)。2月3日まで。