姫路の住宅コーディネーターで1級建築士の男性が現在、リフォームした自宅(姫路市山田町多田)を「モデルハウス」として開放し、家族ぐるみで希望者の見学に応じている。
自宅を開放しているのは、姫路市で建築・不動産業「ハウスインフォ」(同南駅前町、TEL 079-226-3714)を経営する福永義正さん。新築に比べ建築費や税金の節約につながる住宅リフォームの利点を広く提案することを目的に、「あえて自宅をリノベーション(=再生)。モデルハウスとして開放することを決意した」(福永さん)と説明。モデルハウスは福永さんの自宅を兼ねることから、福永さんの妻・友香さんをはじめとする3世代の家族6人は、引き続き同住宅に住みながら見学希望に応じていく。
リノベ対象とした自宅は築37年の木造住宅で、在来工法による建築。自宅で執り行う冠婚葬祭を想定し、和室同士をふすまで仕切り並べる構造で、台所と食事室が離れているなど、「最近のライフスタイルになじまず使い勝手の良くない住宅だった」と福永さんは振り返る。
リノベ後は、対面式キッチンに続くリビングの設置などで使い勝手を改善。耐用年数は30年以上延長できた。リビング裏に廊下を通すことで見学者と家族の動線を分けて確保。プライバシーへの配慮も盛り込む。工期は約6カ月間で、10月に完成。同20日・21日には、初の見学会も実施した。
「住み慣れ愛着もあるわが家を再生して、新たに30年分の命を与えてやれたことをうれしく思う」と福永さん。「妻には多少の負担をかけることになるが」と思いやりを見せながらも、「3世代がにぎやかに暮らす様子を、親しい友人感覚で見学してほしい」と話し、見学を兼ねての来宅を呼び掛ける。
見学は要予約。詳しくはホームページで確認できる。