姫路労働会館(姫路市北条1)で9月21日、介護と看護、医療の3分野に携わる事業所や人同士の連携などを目的とする「福祉連携協議会」の定例会が開催された。
姫路など県内4市で介護保険サービスを提供する「もものは」(兵庫県高砂市)が幹事を務める同協議会。設立は、「密接な連携が望ましいとされながらも法律や事業所間の壁が連携を阻みがちな3分野間の連携が目的」と「もものは」の松浦久美子社長。同時に、「3分野間の連携のみならず一般企業との異業種交流や、職員や利用者など3分野に携わる人同士の親睦も図る」と説明する。
今年5月には、姫路を中心とする播磨地域の3分野事業所などに呼び掛けることで協議会の設立にこぎ着け、毎月1回のペースで定例会を開催。5回目となる今回は、3分野で活用できる一般企業の商品やサービスを学ぶ「企業勉強会」や、訪問入浴サービスなど現場で業務に携わる人への理解を深める「プレゼン発表会」などを実施。約30人が参加した。
「最近では西宮や朝来など、県内でも遠方の地域からも参加者を迎え、連携の広がりを実感している」と松浦さん。「必要な情報はインターネットなどの活用でも収集できる時代だが、情報の当事者から生の声を聞くことも大切。参加者が『情報の引き出し』を増やしてもらうきっかけにしてほしい」とする。
次回の定例会は10月19日に開催予定。詳しくはホームページなどで確認できる。