姫路城内の姫路市立動物園(姫路市本町)と三の丸広場(同)で9月22日、「姫路動物愛護フェスティバル」が開催された。
動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めてもらおうと国が定める動物愛護週間(26日まで)にちなみ開催された同フェス。姫路市と、同市内で動物病院を開業する獣医師らの団体「姫路開業獣医師会」などが主催し毎年9月に開催している。
当日は、同園内で動物慰霊祭や長寿犬への表彰、ペット譲渡会など9プログラムを展開したほか、三の丸広場に市内の愛犬家ら約40人を集め「わんちゃんと防災訓練スタンプラリー」を実施。同ラリーは、洪水や近隣火災など身近な災害を想定し、愛犬を連れ避難することの難しさをイメージしてもらうことを目的とするもので、飲料水やペットフード、避難先で使う収容ケージ(かご)など大きな荷物と共に愛犬を抱えたり、リードを引きながらハンドマイクの指示に従い移動する参加者らは、一様に真剣な表情で訓練に取り組んでいた。
「姫路では、指定避難所へのペット持ち込みの可否が各避難所の裁量に委ねられている。避難してみないとわからないというのが現状」と開業獣医師会の高井会長。「避難所全体でペットの持ち込みを受け入れてもらえるよう、姫路市に対し今後も要請を続けていく」とした。